さて,どんな商売をしなければいけないか,なんとなくわかる気がしてきたが。
quote:TidBITSが細りかけていた収入減を増やそうと,いくつかの試みを始めた現状報告を書かせていただく。グーグルのアドセンスには,大きな期待をかけていて,当初はなかなか有望なものにみえた。だが残念なことに幾週か経つと,1日にカフェラテ1杯分ほどになって,ほかの広告に変更した。これはアドセンスに問題があるのではなく,TidBITSの読者層が一定で安定しているのが理由だった。読者から小額を直接送金してもらうPayBITSは,100ドル以上のお金が集まることもあれば,ほとんどないこともある。
日本でもグーグルのアドセンスが開始され,あちこちのサイトでみかけるようになった。いままで広告なんて思いもしなかったようなサイトもつけていたりしてちょっと驚きもあるほど,あちこちでみかける。まったく無関係の広告が掲載されるのでなく,サイト内容に合うものが掲載される,というのも好感を持たれているのだろう。わたし自身は,アドセンスも含めウェブ上の広告をクリックした記憶はいくらさかのぼってもないような気がするんだけど,まぁ世の中にはクリックする人もいるんだろう。
ほとほと,ネット上でお金を得るのは難しいと思う。iTunes ミュージックストアなど成功しているらしいぢゃないかと云われるかもしれないが,実際のところ,iTunes ミュージックストアで買われる数万倍(または数億倍か?)以上の曲がタダでやりとりされている。ぶっちゃけた話,わたしだってタダでやりとりしていないかと云えばしてるのだが,でもCDも買っているしDVDも買っている。TidBITSのPayBITS(過去記事)にも送金している。それはなぜか? と考えると,ただリスペクトなのである。作り手への敬意,作者への敬意。モノを買っているのではなく,作り手,作者を敬う手段でしかない。iTunes ミュージックストアで曲を買う人も,たぶん曲が欲しい,という人は限られるような気がする。感謝としてのお金,でしかない気がする。アドセンスなどの広告やペプシのキャンペーンなどで,身銭を切らずに敬えるのならなおありがたい。つまり。ネットワークでお金を得る手段は,敬われることとイコール,ですか?
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